2025年
8月
15日
金
06_縫い始めと縫い終わりは必須!「返し縫い」の重要性に気づく
初めてのミシン操作、糸調子を教わりながら何枚か布を縫っている時のこと。「ゴトゴトゴト!」とミシンが走り出すのをコントロールしながら、なんとかまっすぐに縫えた(と思い込んだ)布を先生(妻)に見せようとすると、またもや「ちょっと待って!」の声が。
「返し縫い」って何?
「この縫い目、すぐにほどけちゃうわよ。縫い始めと縫い終わりは『返し縫い』をするのが基本なの」
「え、返し縫い?何それ?」
私が首を傾げると、先生は優しく説明してくれました。
「返し縫いっていうのはね、縫い始めと縫い終わりに数針分だけ縫い目を重ねて縫うことよ。こうすることで、縫い目がしっかりと固定されて、後から糸がほどけたり、ほつれたりするのを防ぐの。」
なるほど、そんな大切な作業があるのか!洋裁って本当に奥が深い…。
返し縫いのやり方と私の奮闘
先生に言われて、ミシンの**「返し縫いレバー」**を探します。私の「TOKYO OTOKOミシン」には、前面右側にレバーが付いていました。
「縫い始めは、2~3針縫ったらレバーを上げて、縫い目を重ねてから、またレバーを戻して普通に縫い進めるの。縫い終わりは、縫い終わりの手前で同じように2~3針返し縫いをして止めればOKよ。」
言われた通りにやってみるものの、これがなかなか難しい!
- レバーのタイミング: 縫い始めにどこまで縫ったらレバーを操作するのか、縫い終わりにいつ戻すのか、最初は戸惑います。思ったより針が進んでしまったり、逆に短すぎたり…。
- 縫い目の重なり: 返し縫いの部分がモコモコしすぎたり、逆に全然重なってなかったり。きれいな「お団子」にならないように調整するのが難しいんです。
「まっすぐ縫うだけでも大変なのに、さらに戻ったり進んだりするのか…」と内心思いましたが、これも練習あるのみ!先生の「大丈夫よ、すぐに慣れるわ!」という言葉に励まされ、何度も練習布で試しました。
返し縫いの「納得」と小さな達成感
何度か繰り返すうちに、少しずつレバーを操作する感覚がつかめてきました。試し縫いの布を見てみると、返し縫いをした部分は確かに縫い目がしっかりとしていて、引っ張ってもほどける気配がありません。
「おお!本当にほどけないぞ!」
この小さな発見と達成感は、洋裁の楽しさを一段と深く感じさせてくれました。地味な作業だけど、作品の強度や美しさを保つためには、この「返し縫い」が本当に重要なんだと納得。
美しい縫い目を意識するようになった私の洋裁ライフ。基本の「き」である返し縫いをマスターして、いよいよ次の工程、本番のコースター作りに挑みます!
2025年
8月
14日
木
05_糸調子、本当に合ってる?ミシンの「ポツポツ」「つる」問題解決!
本番の前に、まずは試し縫いを少し。フットコントローラーを踏み込むと、「ゴトゴトゴトゴト!」とミシンが猛スピードで走り出しちゃいました。「うわー走る!フットコントローラー踏みすぎたな。返し縫いはこのレバーね。よし!じゃ本番行くか?」
「ちょっと待って!この縫い目きれい?」と先生(妻)の声。「まっすぐだよ!」と自信満々に答えた僕でしたが…
「まっすぐはいいけど、表にポツポツと糸が出てるし布がつってるわね。これを糸調子が合ってないっていうの。」
「糸調子」って何?洋裁初心者の疑問
「糸調子?」
私が首を傾げると、先生は優しく教えてくれました。
「上糸と下糸がうまく絡まってはじめて良い縫い目になるの。どちらかが強かったり弱かったりすると、ポツポツが出たりつったりするのよ。」
「難しい!」
「いや、難しいと考えないで!糸を変えたり、重ねて縫うときなど生地の厚さが大きく変わるときに試し縫いをして、縫い目がきれいかな?と見ればいいだけよ。」
そう言いながら、先生はサッと上糸調整器のダイヤルを回してくれました。
縫い目を見て納得!美しさへの意識
先生に言われて改めて縫い目を見てみると、確かにガタガタの直線縫い。
「言われてみればまっすぐだけど、布が波打っていてお世辞にも美しいとは言えないな。」
かくして、美しい縫い目を意識しながら四角い生地の上を針は進むのでした。
2025年
8月
12日
火
04_すごいぞ!接着芯
先生が取り出してきた白いガーゼのような生地。先ほど裁断したコースター生地の大きさに合わせて切ります。
「裏表に気を付けて!」「どちらが表かわかりません!」「ざらざらしている方にノリ(樹脂)が吹き付けられているの、だからその面を生地の裏側に貼り付ける」「あと接着芯専用のアイロンを使ってね。仕上げアイロンだとほかの生地にノリが付くと大変だから」
「接着芯意外と面倒だな、付けなくてもコースターくらいなら大丈夫じゃない?」
「じゃあ、接着芯ありとなしで作ってみる?」
接着芯ありのメリット→①生地がふにゃふにゃにならずしっかりする。②端の布がほつれない。③鉛筆で印や線が引ける。
接着芯は表面に出ることがなく作品の形をしっかり保ってくれる裏方さんということがわかりました。すごいぞ、接着芯。
次回はいよいよ初めての直線縫いです。
2025年
8月
10日
日
03_初めての型紙作りと裁断
初めての作品は四角いコースター。紙に定規と鉛筆を使って11cm四方の線を引いていざ身近にあったハサミで切ろうとしたら「裁ちばさみはダメ!」とお叱りの言葉。裁ちばさみは布地を切るためのもので、紙を切ると切れ味が悪くなってしまうのだそうです。
「どの生地使う?」とたくさんのあまり生地(洋服を作った残り生地がたくさんあるのです)を見せられても、急には決められません。「じゃあ縫いやすい生地にしよう」と先生おすすめに決定。
端が直線だから切りやすいと思って型紙を当てようとすると「ちょっと待って!柄が引き立つようにした方がいいわよ」とこれまた予期せぬアドバイス。「先生、すごいわ!」と感嘆の声。「生地の色や柄の使い方で作品は見違えるようになるのよ」。納得、でもそこまで気が回りませんでした。
生地の上に型紙を乗せ手に取ってハサミを入れようとしたら、「待った!裁ちばさみは刃先を机の上に付けて使うのよ」これまた知りませんでした。言うとおりにすると、不思議とスムーズに切れました。裁ちばさみの正しい使い方は、まさに洋裁の基本中の基本でした
「じゃあ次は接着芯貼って!」
接着芯って何?洋裁超初心者にとって漢字の意味はわかっても、何のために必要かはわかりません。
次回は初めて接着芯を使います。
2025年
8月
07日
木
02_ボビンのセットに大苦戦
五十数年前小学生の時家庭科で習って以来のミシン操作。どういうわけか「ボビン」という部品の名前は憶えていました。
下糸をボビンに巻いて釜にセット。あれ?どうやっても入らない。ガチャガチャやっているうちに釜があらぬ方向に。
「助けて!先生」「あらまあ!釜が外れたかな?最近のミシンはボビンをセットするだけなんだけどOTOKOミシンは昔風ね!」と言って本体の裏を見て釜をなんなくリセット。最近のミシンはもちろん、昭和初期のレトロな足踏み式ミシンを巧みに操る先生はミシンの構造を熟知しているのです。脱帽。
最初からつまずきましたが、機械式の構造はシンプルで良いなと気を取り直して下糸と上糸をセットしました。さあ、縫うぞ!
ちなみに釜の役割は上糸をすくい取りボビンに巻かれた下糸と絡ませて布を縫い合わせる役目を持っているそうです。
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